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看護教育研究学会

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第9回看護教育研究学会学術集会

メインテーマ 

変革の時代における看護教育

-今こそ,看護の原点にもどって看護をつむぐ

 

【終了しました】 

日時: 2015年10月10日(土) 9:55~17:30 (受付開始:9:30)

会場: 日本大学文理学部 図書館3階オーバルホール(アクセスキャンパスマップ

ポスター: pdfファイル

リーフレット:pdfファイル

会場案内図: pdfファイル

 

9:55-10:00

会長挨拶

10:00-10:50

学術集会会長講演

「未来へつむぐ在宅看護

 -Simulated Patients(模擬患者)を導入した授業-」

  小竹久実子(順天堂大学 医療看護学部 准教授)

11:00-12:15

一般演題Ⅰ(臨地実習)

 

昼休み

13:15-14:30

シンポジウム

シンポジスト:

「途切れのない看護」

  倉戸みどり(関東労災病院がん相談支援センター専従)

「学生に伝えたい在宅ケア」

  柴田滋子(淑徳大学看護学部助教 在宅看護学分野)

「訪問看護師の立場から考える『看護(ケア)をつむぐ』」

  野中美穂(オサムラ訪問看護ステーション所長)

14:50-15:50

一般演題Ⅱ(学生の学び)

15:55-16:40

一般演題Ⅲ(卒後への教育 他)

16:45-17:30 

総会 

 


第9回看護教育研究学会学術集会開催にあたって

 

学術集会会長 順天堂大学医療看護学部(兼務 大学院医療看護学研究科)准教授 在宅看護学 小竹久実子 

 

 我が国は、医療制度改革関連2 法が平成18 年6月に成立し、医療保険制度を将来にわたって持続可能なものとするため、アメリカが平均在院日数6.5日に対し、日本は36.4日である点を厚生労働省は指摘し、長期入院の是正があげられ、平均在院日数の短縮化が実施されました(OECD Health Data 2005, 2003年データ)。
 しかしながら先述した政策のもと、病院ではクリティカルパス通りにスケジュールが組まれて10日前後で退院する。そのため患者は、医療機器等を使用する状態で在宅へ戻ることを余儀なくされることもある中で、患者や家族の意向が確認されずに退院する事態となり、患者や家族は不安を抱え、入退院を繰り返すケースもみられます。
 その中で病院の看護師は、患者中心の看護をする必要性はわかっていますが、パス通りに行わざるをえない実態があり、そこで実習をする学生たちは、パス通りに行うことで、アセスメントする必要がなく病院の実習は終了しているおそれがあります。さらに、看護診断が主流になっていることもあり、個別性がみえにくい看護問題でケアが展開され、退院後は在宅で生活をするという視点が具体的にイメージされにくいまま、マニュアル的に実施している状況です。表れている現象から、何故そのようなことが生じているのかを考えて、患者のニーズをとらえ、援助につなげることが重要ですが、奥に潜む事象を捉えようとする観察力が養われにくい環境であり、「看護とは何か」という看護の本質を追究するには限界があります。
 在宅看護の場合は、療養者の生活の場に入り込んで看護を提供するため、療養者や家族の“意向を重視”せずに看護はできないということに気づくチャンスがあります。看護学生が実施したいプランではなく、ケアの対象が望むことを尊重し、対象の思いに寄り添いながら、対象の意思決定を支えた上で、看護を提供する必要性に気づく場面が多く、看護の原点を学べる場となります。
 平成26年から障害者総合支援法が開始され、難病や精神疾患をもつ患者、在宅で療養する小児に対してのサポート体制を強化する動きがありますが、まだ途上の段階であり、シームレスに「ケアをつなぐ」ということがここにおいても大きな課題となっています。
 病院における看護と在宅における看護と他職種との連携をとりながら、一本の糸のようにケアをつむいで、患者や家族が安心して生活できる支援の実際を学生が体験できる実習が必要と思われます。
 病院側と在宅側のそれぞれ抱えている課題や役割は何か、果たして、クリアに役割を分けられるものなのか、“患者や家族の意思決定を支え、在宅での生活を支える看護”を展開するためには、どのようにつないでいけばよいのでしょうか。患者(家族含む)中心の看護とは具体的にどういうことか、患者中心と言いながら、患者不在で家族との面談を行って、あたかも患者に伺った気持ちになって意向を聴いたと思ってはいないでしょうか。今こそ看護の原点に戻って、この時代にあるべき看護とは何かを考えられるよう、ともにみんなで考えましょう。